春ふたたび
司馬遼太郎が描いた新選組・土方歳三
鳥羽伏見敗北を経て、逢瀬への道(大阪口縄坂)


司馬遼太郎が新選組副長・土方歳三を描いた作品
「燃えよ剣」の後半、西昭庵の章に出てくる文中を引用すると

やがて、下寺町から夕陽ヶ丘へのぼる坂にさしかかった。
両側は、寺の塀がつづく。
坂には人通りがない。
これでも市中なのだが、あたりは大小何百という寺院が
押しならんでいる台地だけに、森寂としていた。
「なんという坂だ」
「へい、くちなわ坂、とこのあたりではよんでいますんで」
と、籠かきがこたえた。

と文中にある天王寺七坂のひとつ、口縄坂。
昼間に画像を採取して来ました。





坂道で囁かれるような、枝垂れの桜


坂の上から見下ろせば、この向こうに大阪湾に沈む夕陽が・・・



坂の中腹に旧女学校の記念の石碑が・・・




しばしのとき、いまを盛りと命を謳歌する さくら・・・
花のいのちは短くとも、心に残る鮮やかさは人の胸に永く残るもの
桜の季節も過ぎたと耳にする頃、花びらが風に舞い枝が青葉に変り
やがて皐月の訪れが・・・
四月の日差しを浴びた、残り少ない花の命が長い歴史の坂道に
今の春をと、色を添えている風景です。

付録
ここから南方向に少し足を向けると、大坂方の武将として名を遺す戦国武将・真田幸村
最期の地となる安居神社があります。

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